朝倉未来、RIZIN男祭りで見事復活!736日ぶりの白星を掴んだ激闘とこれからの展望

──痛みを乗り越え、再び東京ドームへ──
2025年5月4日、満員の東京ドームが熱狂に包まれる中、総合格闘家・朝倉未来選手(32歳)がリングに帰ってきました。
2024年7月の平本蓮戦敗北以来、実に9ヶ月、そして前回の勝利から数えて736日ぶりの“白星”。
相手は元フェザー級王者・鈴木千裕選手という難敵でしたが、見事3R1分57秒TKO勝利を飾り、ファンの期待に応える最高のカムバックを果たしました。

復帰までの苦闘と背景

朝倉選手はこれまでにも、2023年7月のウガール・ケラモフ戦、2024年7月の平本蓮戦で連敗を喫し、一時は表舞台からの引退をほのめかすほどの苦境に立たされていました。

しかしその一方で「今までで一番練習した」と語るほどのストイックなトレーニングを重ね、心身ともに再起を期してきました。

東京ドーム大会という“大舞台”のオファーは、彼にとって最大のモチベーションとなり、リング復帰への最後の一歩を後押ししたのです。

序盤から終盤へ――激闘の行方

試合序盤、朝倉選手はまず慎重に距離を図りつつ、カーフキックと右ストレートでリズムを作ります。
鈴木選手は一瞬の踏み込みから強烈なパンチを狙い、両者の探り合いが続きました。

2ラウンドではテイクダウンを奪った朝倉選手が寝技で優位に立ち、パウンドと膝蹴りを的確にヒットさせてダメージを蓄積。
鈴木選手の反撃を最小限に抑え込みました。

そして勝負が動いたのは3ラウンド。
プレッシャーを最大限に高めた朝倉選手は、左ジャブからの連打で一気に攻め立て、相手の動きを封じるとレフェリーストップ。
リング上に「TKO」のコールが響き渡り、ついに736日ぶりの白星を手にしました。

勝利の要因を読み解く

今回の勝因は、何よりも朝倉選手が見せた“攻め続ける姿勢”と“徹底した戦術遂行”にあります。
ダメージ覚悟でプレッシャーをかけ続けたメンタルの強さ、そして相手の得意技を封じる距離管理と寝技のコントロール。
まさに「最強でなければならない」という彼自身の信条が、最後の一撃につながったと言えるでしょう。

リング上の誓いと次なる目標

勝利直後、朝倉選手は感謝と誓いを込めてこう語りました。

「帰ってきました。強くなって帰ってきました。ここからが本当のスタート。
次は再戦を熱望しているクレベル・コイケ戦、その先にあるフェザー級タイトルを目指します」

会場を沸かせたその一言は、まだまだ彼の挑戦が続くことを強く印象づけました。

フェザー級戦線での新章へ

敗北を糧に、再び歩みを進める朝倉未来選手。
2021年大晦日に敗れたクレベル・コイケ選手との再戦が実現すれば、まさに“因縁のリベンジマッチ”となります。

今後発表される次期カードにも注目が集まり、フェザー級戦線はますます白熱することでしょう。
東京ドームでの凱旋勝利をバネに、朝倉選手がどんな新たな伝説を刻むのか――
これからの戦いが楽しみでなりません。

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