Wi-Fiって何?
Wi-Fi(ワイファイ)は、インターネットに無線でつながるための技術です。
普通はケーブルが必要ですが、Wi-Fiがあれば、スマホやパソコンなどのデバイスをケーブルなしでインターネットに接続できます。
たとえば、家のリビングやカフェ、学校でもWi-Fiが使える場所が多いですね。
Wi-Fiを使えば、家のどこにいてもインターネットを楽しめるので、映画を見たり、友達とメッセージを送り合ったり、動画を見たりと、便利な使い方がいっぱいあります。
しかも、一度にたくさんのデバイスをつなげられるので、家族みんなが同時に使えます!

Wi-Fiはどうやって動くの?
Wi-Fiが使えるのは、「Wi-Fiルーター」という機械のおかげです。
このルーターが、インターネットから来るデータを無線の電波に変えて、家中に送り出してくれます。
スマホやパソコンは、このルーターから出る電波を受け取ってインターネットにつながるのです。
ルーターを家に置くときは、家の中心や電波が届きやすい高い場所に置くと、どの部屋でもWi-Fiが使えるようになります。
でも、壁が多かったり、ルーターから遠いと電波が弱くなるので、置く場所に工夫が必要です。
Wi-Fiの周波数帯と通信速度
Wi-Fiには、インターネットに接続するために「2.4GHz帯」と「5GHz帯」という2つの周波数帯があります。
それぞれの周波数帯には、届く範囲や通信速度に違いがあり、使う場面に合わせて選ぶことが大切です。

2.4GHz帯
2.4GHz(ギガヘルツ)帯は、Wi-Fiの電波が広い範囲に届きやすいという特徴があります。
たとえば、2.4GHz帯を使うと、家の中で遠くの部屋や障害物の多い場所でも比較的つながりやすくなります。
そのため、大きな家や障害物が多い場所でインターネットを使いたいときに便利です。
ただし、2.4GHz帯は電子レンジやBluetoothなど他の機器と同じ周波数を使っているので、これらの機器が動いているときにはWi-Fiの電波が弱くなることがあります。
特に、電子レンジを使っているときにインターネットが遅くなる場合は、2.4GHz帯を使っているからかもしれません。
5GHz帯
一方、5GHz(ギガヘルツ)帯は、通信速度が速く、快適にインターネットを使えるのが特徴です。
動画をスムーズに見たり、オンラインゲームをしたりする際には、5GHz帯が向いています。
しかも、電子レンジやBluetoothなどとは干渉しにくいので、安定した通信ができることが多いです。
しかし、5GHz帯は電波が届く範囲がやや狭く、壁などの障害物にも弱いです。
そのため、家の中で少し離れた場所や別の部屋に行くと、電波が届きにくくなる場合もあります。
どちらの周波数帯を選ぶべきか?
まず、自分のWi-Fiルーターやデバイスが「2.4GHz帯」と「5GHz帯」のどちらに対応しているかを確認してみましょう。
両方の周波数帯に対応している場合は、家のどこで使うかや、どんな用途に使うかで選ぶと良いです。
- 家全体で使いたい、または範囲が広い場所で使いたい場合は、2.4GHz帯がおすすめです。
- 速い速度が必要で、近くで使うなら、5GHz帯が適しています。例えば、リビングで動画を見たり、ゲームをしたりする場合です。
用途や使う場所によって周波数帯を選ぶことで、より快適にWi-Fiを利用することができます。
Wi-Fiとケーブルの違い
Wi-Fiは無線でインターネットにつながるので、ケーブルがいりません。
そのため、家の中でも自由に移動しながらインターネットを楽しめます。
一方で、有線LAN(ゆうせんラン)は、LANケーブルを使ってつながる方法です。
この方法は電波の影響を受けにくく、安定してインターネットが使えるので、動画を見たりゲームをしたりするのにぴったりです。
どちらが便利かは使い方によりますが、家の中でスマホやパソコンを持ち運びたいならWi-Fi、安定した速い通信が必要なら有線LANが向いています。
Wi-Fiの便利な使い方
Wi-Fiを使うと、スマホのデータ通信量を節約できます。
データ通信量とは、スマホで動画を見たり、アプリを使ったりするためのデータの量です。
Wi-Fiにつなげば、スマホのデータをあまり使わずにインターネットが使えるので、外で使うときにデータが足りなくなる心配が減ります。
また、家族みんなで同時にWi-Fiを使うこともできます。
リビングでお母さんが動画を見ている間に、自分の部屋でゲームを楽しむこともできるので、Wi-Fiがあると家の中のインターネットがもっと楽しくなります。

Wi-Fiを安全に使うために
Wi-Fiを安全に使うには、ルーターのパスワードをしっかり設定することが大切です。
これによって、他の人が勝手にWi-Fiを使えなくなります。
自分の家のWi-Fiのパスワードを簡単すぎるものにしてしまうと、他の人に使われてしまうかもしれないので、しっかりしたパスワードを選びましょう。
また、カフェや駅などのフリーWi-Fiを使うときは、ちょっと注意が必要です。
公共のWi-Fiにはセキュリティがない場合もあるので、パスワードがいらないWi-Fiを使うときは、大事な情報を入力しないようにしましょう。
安全に使いたいときは、VPNというサービスを使って、自分のデータを守ることができます。
Wi-Fiを安全にするための対策
Wi-Fiを安心して使うために、次のようなことに気をつけてください。
- パスワードを強くする – 英数字や記号を組み合わせて、予測しにくいパスワードにしましょう。
- ルーターを最新に保つ – ルーターのソフトウェアを更新することで、セキュリティが強化されます。
- 暗号化の確認– 暗号化方式を「WPA2」または「WPA3」に設定する。
- Wi-Fiの名前を隠す – 必要ならWi-Fiの名前(SSID)を隠して、見つかりにくくする方法もあります。
- 定期的なルーターの再起動 – ルーターのリフレッシュ
❶ Wi-Fiのパスワードを強くする
Wi-Fiを安全に使うためには、しっかりとしたパスワードを設定することがとても大事です。
パスワードが弱いと、他の人にWi-Fiを勝手に使われたり、個人情報が盗まれたりする危険があります。
そこで、以下のポイントを押さえてパスワードを設定・変更しましょう。
1. パスワードの設定方法
Wi-Fiルーターには、Wi-Fiに接続するためのパスワードを設定できます。
このパスワードは、できるだけ複雑で推測しにくいものにしましょう。
簡単なパスワードだと、他の人に見破られやすいからです。
以下の方法でパスワードを設定すると安全性が高まります。
- 数字(例: 1, 3, 7 など)
- アルファベットの大文字(例: A, B, C など)
- アルファベットの小文字(例: a, b, c など)
- 記号(例: !, @, #, $ など)
これらを組み合わせることで、他の人には推測しにくいパスワードになります。
例えば「Pa$$w0rd!」のように、いくつかの種類を組み合わせてみましょう。

2. パスワードの変更
設定したパスワードは、定期的に変更することも大切です。
同じパスワードを長く使っていると、いつの間にか誰かにバレてしまうこともあります。
半年に一度や1年に一度など、覚えやすい時期に変えると良いでしょう。
パスワードを変更する方法は、通常、Wi-Fiルーターの設定画面から行えます。
ルーターの設定画面にアクセスするには、インターネットブラウザを開き、ルーターのIPアドレス(たとえば「192.168.0.1」など)を入力します。
すると設定画面が表示され、そこでパスワードを変更できます。
3. パスワードを忘れないように管理する
新しく設定したパスワードを忘れてしまわないように、安全な場所にメモしておきましょう。
パスワードを記録するために、紙に書いておくか、家族が使うWi-Fiなら誰かにも教えておくと安心です。
パスワードはWi-Fiを守る鍵です。
複雑なパスワードを作って定期的に変えることで、他の人に勝手に使われるリスクを減らし、安全にインターネットを楽しむことができます。
❷ ルーターを最新に保つ
ルーターを安全に使うためには、定期的にソフトウェア(ファームウェア)を更新することが大切です。
ルーターのソフトウェアを最新の状態にしておくと、新しいウイルスやハッキングから守ることができます。
更新の目安は?
ルーターのソフトウェアは、半年に1回くらいのペースでチェックすると良いです。
ルーターのメーカーが新しいソフトウェアをリリースすると、セキュリティが強化されるので、インターネットが安全に使えるようになります。
- 半年に1回くらい:忘れないように、半年ごとに確認するのが良いです。
- メーカーからの通知を確認する:一部のルーターは、更新が必要なときに通知が来る場合があります。そういったときはすぐに更新しましょう。
- ニュースやメーカーのサイトを見る:ルーターに関する新しいニュースが出たり、メーカーのサイトでお知らせがあった場合も、更新のタイミングです。
どうやって更新するの?
ルーターのソフトウェアを更新する方法は、パソコンやスマホのブラウザからルーターの設定画面にアクセスして行います。
設定画面には「ファームウェアの更新」や「ソフトウェアの更新」という項目があるので、そこから確認できます。
ルーターのIPアドレス(例: 192.168.0.1)をブラウザのアドレスバーに入力して、設定画面を開きましょう。
定期的に更新することで、ルーターのセキュリティを高めて、安全にインターネットを楽しむことができます。
家族とも相談しながら、ルーターの更新時期を決めておくと安心ですね。
❸ 暗号化の確認
Wi-Fiを安全に使うためには、ルーターで使う「暗号化方式」を確認して、最新のものに設定することが大切です。
暗号化方式というのは、インターネットの情報を他の人から見えないようにする方法のことです。
暗号化方式ってなに?
暗号化方式を使うと、Wi-Fiで送ったり受け取ったりする情報が、特別な「カギ」で守られます。
もし、暗号化が弱いと、他の人にその情報が見られてしまうこともあるので、強い暗号化方式にしておくと安心です。
WPA2とWPA3を選ぶ理由
暗号化方式にはいくつかの種類があり、「WPA2(ダブルピーエーツー)」や「WPA3(ダブルピーエースリー)」がおすすめです。
これらは最新の暗号化方式で、特に「WPA3」は今現在の中で一番安全な方式です。
一方で、「WEP(ウエップ)」という古い暗号化方式は、すでに簡単に見破られてしまう可能性があるため、今はほとんど使われていません。
もしWi-Fiルーターの設定で「WEP」を使っているなら、「WPA2」か「WPA3」に変えてください。

設定方法
- 暗号化方式を確認するには、Wi-Fiルーターの設定画面に入ります。
- ブラウザ(インターネットを使うアプリ)を開き、ルーターのIPアドレス(例: 192.168.0.1)をアドレスバーに入力して設定画面を開きましょう。
- 設定画面に入ったら、「セキュリティ」や「暗号化方式」という項目を探し、WPA2またはWPA3に設定します。
安全な暗号化方式を使うことで、Wi-Fiでの通信がしっかりと守られるので、安心してインターネットを楽しむことができます。
家族と一緒に設定を確認して、安全な方式にしておきましょう。
❹ Wi-Fiの名前(SSID)を隠す
Wi-Fiの名前を隠すことで、周りの人があなたのWi-Fiを見つけにくくすることができます。
Wi-Fiの名前は「SSID(エスエスアイディー)」とも呼ばれ、普通はスマホやパソコンでWi-Fiの一覧を見ると表示されます。
これを隠すことで、より安全にWi-Fiを使うことができます。
Wi-Fiの名前を隠す理由
もしWi-Fiの名前が見えないと、他の人がどんなWi-Fiが使われているのかを知りにくくなります。
特に、周りに知られたくない場合や、他の人に勝手に使われたくないときに、Wi-Fiの名前を隠すと安心です。
Wi-Fiの名前を隠す方法
Wi-Fiの名前を隠すには、ルーターの設定画面から設定を変更します。
やり方は次のとおりです:
- 設定画面を開く:パソコンやスマホのブラウザを開き、ルーターのIPアドレス(例: 192.168.0.1)をアドレスバーに入力します。
- ログイン:ルーターのユーザー名とパスワードを入力して、設定画面に入ります。
これらの情報は、ルーターの裏に書かれていることが多いです。 - SSIDの設定を探す:設定画面で「SSID」や「Wi-Fi設定」の項目を探します。
- SSIDを隠す設定をオンにする:ここで、「SSIDを隠す」や「非表示」などのオプションがあれば、それを選択します。
設定が終わると、他の人がWi-Fiの一覧を見てもあなたのWi-Fiは表示されなくなります。
ただし、自分がWi-Fiに接続するときは、手動で名前(SSID)とパスワードを入力する必要があるので、しっかりと覚えておきましょう。
❺ 定期的なルーターの再起動
Wi-Fiルーターは電波を飛ばし続けるため、長時間の使用で速度が遅くなることがあります。
その場合、ルーターを再起動することで改善されることがあります。
ルーターのリフレッシュを習慣にすることで、より快適なインターネット環境を保つことができます。
公衆Wi-Fiを使うときに気をつけること
カフェや駅などで提供されている無料のWi-Fi(公衆Wi-Fi)はとても便利です。
ですが、公衆Wi-Fiを使うときには気をつけることもあります。
場合によっては、安全性が低いこともあり、インターネットを使っているときの情報が他の人に見られる可能性があるからです。
公衆Wi-Fiの安全性に注意
公衆Wi-Fiの中には、暗号化されていないものもあります。
暗号化されていないWi-Fiというのは、特別な「カギ」で守られていないWi-Fiのことで、誰でも簡単にアクセスできるので、他の人にあなたの情報が見られてしまうこともあります。
そのため、公衆Wi-Fiを使うときは、以下のような大事な情報を入力するのは避けましょう。
- 個人情報(住所や電話番号など)
- クレジットカード番号
- パスワード
もし、こうした情報を入力しなければならない場合は、公衆のWi-Fiは使わずに、スマホのモバイルデータ通信(4Gや5G)を使った方が安全です。
VPNで安全性を高める
どうしても公衆Wi-Fiを使いたい場合は、**VPN(仮想プライベートネットワーク)**というサービスを使う方法もあります。
VPNは、インターネットでやりとりする情報を暗号化してくれるので、他の人に見られにくくなります。
VPNを使うと、公衆Wi-Fiでもある程度の安全性が保たれるので、安心してインターネットが使えます。
多くのスマホアプリやサービスでVPNを簡単に利用できるので、特に公衆Wi-Fiをよく使う人にはおすすめです。
Wi-Fiがない場所でのインターネット接続方法
スマホのテザリング機能を使う
Wi-Fiがない場所でパソコンをインターネットにつなぐ方法のひとつが、スマートフォンの「テザリング機能」です。
これを使うと、スマホのモバイルデータ通信をパソコンに共有できます。
ただし、データ使用量が多いと追加料金がかかることがあるので、プラン内容を確認しておくと良いでしょう。
モバイルWi-Fiルーターの活用
長時間のインターネット接続が必要な場合は、モバイルWi-Fiルーターの利用も考えられます。
モバイルWi-Fiルーターは、どこでもインターネットに接続できる小型のルーターで、持ち運びも簡単です。
契約プランによっては、データ無制限のプランもあるので、使い方に応じたプラン選びがポイントです。
まとめ
Wi-Fiは私たちの日常生活で欠かせない存在ですが、正しく設定し、安全に使うことが大切です。
- Wi-Fiには「2.4GHz」と「5GHz」の周波数帯があり、利用する場面に応じて選ぶと便利です。
- 安全性を高めるために、Wi-Fiのパスワードは複雑でわかりにくいものにし、定期的に変更しましょう。
- ルーターのソフトウェアも半年ごとに更新するのが理想的で、「WPA2」や「WPA3」などの最新の暗号化方式を使うとより安心です。
- カフェや駅などの公衆Wi-Fiは、暗号化されていないことが多いので、大切な情報の入力は控えましょう。
- どうしても使いたいときは、VPNを利用してデータを守ると良いです。
これらのポイントを守ることで、Wi-Fiを安心して使えるようになります。
快適で安全なインターネット生活を楽しんでくださいね!