前回の記事では「ChatGPTの基本や仕組み」についてお話ししました。
今回は、いよいよ実際に使い始めるステップです。
「どうやって登録するの?」
「何を設定しておけば安心?」
と感じる方のために、アカウント作成から便利な初期設定までを順番に解説していきます。
まずはアカウントを作成しよう
ChatGPTを本格的に利用するには、OpenAIのアカウントを作成する必要があります。
手順はとてもシンプルです。
ブラウザから「chat.openai.com」にアクセスします。
右上に表示される「Sign up(サインアップ)」を押しましょう。
メールアドレスを入力して登録します。
GoogleやMicrosoft、Appleのアカウントで登録。いずれかを選べます。
最近は12文字以上のパスワードが求められます。
安全のため、推測されにくい組み合わせを設定してください。
入力したメールアドレスにOpenAIから認証コードが届きます。
そのコードを入力すれば認証完了です。
必要情報を入力します。
以前は電話番号が必須でしたが、現在は求められない場合もあります。
携帯に届くコードを入力すれば、アカウントが有効化されます。
これで準備完了。
すぐにChatGPTを使い始められます。
ちなみに、アカウント登録をせずに試すこともできますが、会話履歴が残らず機能も制限されるため、基本的には登録しておく方がおすすめです。
最初に確認したい!「プライバシー設定」
アカウントが作れたら、安心して使うために「データ管理の設定」を整えておきましょう。
ChatGPTに入力した内容は、AIモデルの改善に利用されることがあります。
業務上の情報や大切な個人情報を守るためには、次の操作が効果的です。
- 画面右下の自分のアイコンをクリック。
- 「設定」→「データコントロール」を開く。
- 「モデル改善のために利用する」項目をオフにする。
これだけで、入力したデータが学習に使われる可能性を抑えられます。
もちろん、機密性の高い内容を入力しないことが大前提です。
どのモデルを使えばいいの?
ChatGPTには複数のモデルがあります。
2025年にリリースされたGPT-5を中心に、用途に応じて選べるようになっています。
- GPT-5 … ふだん使いに最適。速くて安定。
- GPT-5 Thinking … 複雑な課題や論理的な整理に強い。
- GPT-5 Pro … 有料プラン専用。精度・推論力ともに最上級。
- GPT-5 mini … 軽快に動く軽量版。
さらに、設定で「レガシーモデルを表示」をオンにすれば、GPT-4oやo3といった旧モデルも選べます。
文章重視か、推論重視か、その時の目的に合わせて使い分けてみましょう。
もっと便利にする! 初期設定と機能紹介
ChatGPTはそのままでも十分使えますが、少し設定を加えるとさらに快適になります。
画面テーマ:目にやさしいダークモード
ChatGPTの画面テーマを目にやさしいダークモードに切り替える方法は以下の通りです。
1. ChatGPTの画面上で、自分のアイコンをクリックします。
2. 表示されるメニューの中から**「設定」を選択**します。
3. 設定画面に移動したら、「テーマ」の項目を探してクリックしてください。
4. 最後に**「ダークモード」を選択**すると、画面テーマが変更されます。
お使いのシステムの表示設定でダークモードが有効になっている場合は、ChatGPTのテーマも自動的に反映されることがあります。
これにより、画面が見やすくなり、目に負担をかけにくくなります。
公式アプリも利用しよう!
1. 公式アプリの確認とインストール:
- お使いのスマートフォンのアプリストア
(iPhoneの場合はApp Store、Androidの場合はGoogle Playストア)
で「ChatGPT」を検索します。 - 偽物のアプリに注意し、開発元が「OpenAI」であることを必ず確認してください。
類似のアプリがとても多いので注意して下さい。
開発元の確認をすることが公式のアプリを見分けるポイントです。 - 公式アプリが見つかったら、それをダウンロードしてインストールします。
2. アプリの起動とログイン:
- インストールが完了したら、ChatGPTアプリを起動します。
- すでにChatGPTのウェブ版などでアカウントをお持ちの場合は、“既存のOpenAIアカウント情報を使ってログイン” します。
メールアドレスとパスワード、または連携しているGoogle、Microsoft、Appleのアカウントを選択してログインしてください。 - もしアカウントをまだお持ちでない場合は、アプリ内で新規登録のプロセスを進めます。
メールアドレスとパスワードを設定し、メールで送信される検証コードを入力し、名前と生年月日を登録することで、無料版として利用を開始できます。
以前は電話番号が必要な場合もありましたが、現在は必須ではないようです。 - アカウントにログインすることで、チャット履歴が保存され、無料版で利用できる機能(音声入力など)をスムーズに活用することができます。
アプリで音声入力
ChatGPTの公式スマートフォンアプリで音声入力機能を使用する方法は以下の通りです。
このアイコンは通常、右から2番目に配置されています。
アプリが音声をテキストに変換し、ChatGPTが応答します。
「こんにちは」と話しかけてみましょう。
さらに、より高度でリアルタイムな会話をしたい場合は、**「アドバンスボイスモード」**を利用できます。
このモードでは、AIと非常にスムーズかつ自然な対話が可能となり、会話中にウェブ検索を実行して最新の情報に基づいて回答を生成することもできます。
これにより、外国語学習やロールプレイング、外出先での情報収集などが、より手軽に行えるようになります。
「一時チャット」機能とは?
「一時チャット」は、チャットの履歴を残さずにChatGPTと会話ができる機能です。
この機能を使うことで、入力した内容がChatGPTの会話履歴に保存されないため、プライバシーや機密性の高い情報を扱いたい場合に安心して利用できます。
例えば、個人的な悩みや会社の機密情報など、後から履歴に残したくないようなデリケートな内容について相談したいときに非常に役立ちます。
使い方は非常にシンプルです。
ChatGPTの画面右上にある「一時(一時チャット)」のマークをクリックするだけで、一時チャットモードに切り替わります。
このモードで会話を始めれば、そのチャットの内容は一時的に保存されるものの、通常の履歴には残りません。
この機能は、特に以下のような場面で便利です
- 個人的な相談や秘密の質問をしたい時。
- 会社の機密情報や顧客情報など、外部に漏洩してはならない情報を一時的に入力して分析やアイデア出しを行いたい時。
- 試行錯誤のために一時的な情報を入力し、後でその履歴が散らかるのを避けたい時。
ChatGPTに入力された情報は、AIモデルの学習データとして使用される可能性があるため(設定でオプトアウト可能)、個人情報や企業の機密情報は入力しないよう注意が必要ですが、この「一時チャット」機能は、そのような懸念を軽減し、より安心してChatGPTを利用するための一つの解決策となります。
「回答の再生成」プロンプト例
ChatGPTに質問やお願いをした時、返ってきた答えが「うーん、ちょっと違うな…」と感じることがあるかもしれません。
または、「もっと別の視点からの意見も聞いてみたいな」と思うこともあるかもしれません。
ChatGPTの「回答の再生成」機能は、一度ChatGPTが出した回答に対して、別の答えを出してほしい場合に使う機能です。
これは通常、チャット画面に表示される再生成ボタンをクリックすることで実行されますが、より具体的にどのような答えが欲しいかをAIに伝えることで、望むような「再生成された回答」を得ることができます。
【以下に、再生成の際に役立つ具体的な指示(プロンプト例)をいくつかご紹介します。】
- 異なる視点や表現を求める場合
-
- 「先ほどの回答を、もっと簡潔にまとめてください。」
- 「この内容を別の言葉遣いで説明してください。」
- 「専門家向けのトーンではなく、初心者にも分かりやすく優しい言葉で解説してください。」
- 「この企画アイデアについて、まずは楽観的な支持者として良い点を挙げ、その後、厳格な批評家の視点から欠点を指摘してください。」
- 思考プロセスや内容の深さを変えたい場合
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- 「深く考えて、この問題の根本的な原因をステップバイステップで解説してください。」
(ChatGPTに「より深く思考する」ように促し、より詳細で正確な回答を期待する指示です。) - 「この文章をぴったり200文字で作成してください。Pythonを使って文字数を計算してから生成してください。」
(具体的な制約条件を加えることで、再生成される回答の精度を高めることができます。)
- 「深く考えて、この問題の根本的な原因をステップバイステップで解説してください。」
- 特定の機能の利用を促したい場合
-
- 「Web検索機能を使って、最新の情報を含めて回答してください。」
(ChatGPTはWeb検索機能を使って、学習データにない最新の情報を取得し、回答に反映させることができます。特に、情報の鮮度が重要な質問の場合に有効です。) - 「このデータを分析し、分かりやすいグラフを生成してください。」
(ChatGPTのPython実行機能(コードインタープリター)を介して、データ分析やグラフ作成を促す指示です。)
- 「Web検索機能を使って、最新の情報を含めて回答してください。」
- より創造的・多様なアイデアを求める場合
-
- 「これまでにない斬新なアイデアをいくつか提案してください。」
- 「ユニークな視点から、このテーマについて解説してください。」
これらの指示は、「回答の再生成」ボタンを押す前、あるいは一度生成された回答に続けて新しいプロンプトとして入力することで、ChatGPTに異なる方向性の回答を促すことができます。
ChatGPTは、プロンプトの指示を理解し、それに沿った新しい回答を生成しようとしますので、あなたの求めている内容に近づけるために、ぜひ試してみてください。
音声読み上げ:生成した文章を音声で確認可能
ChatGPTの「音声読み上げ」機能は、ChatGPTが生成した文章を音声で聞くことができる便利な機能です。
まるで人間が読み上げているかのように、自然な声でテキストを読み上げてくれます。
この機能を使うことで、以下のような様々な場面でChatGPTをより効率的に、そして快適に活用できるようになります。
- • ハンズフリー操作
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電車での移動中や料理中など、手が離せない状況でもChatGPTに指示を出し、その要約や回答を音声で聞くことができます。
例えば、PDFの内容をまとめてもらい、それを耳で聞きながら他の作業を進めるといった活用が可能です。 - • 情報収集と要約の効率化
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長いレポートや記事の要約を依頼し、その結果を音声で聞くことで、目を使わずに内容を素早く把握できます。
- • 外国語学習・会話練習
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ChatGPTの多言語対応能力を活かし、外国語の文章を自然な発音で読み上げてもらうことで、リスニング練習ができます。
また、「会話モード」を使えば、AIとリアルタイムで会話練習ができ、まるでネイティブスピーカーと話しているかのような体験が可能です。
これにより、英語のプレゼンテーションの練習や営業のロールプレイング、オンライン会議の同時通訳といった、実践的な会話のスキルアップにも役立ちます。 - • 内容の確認と見直し
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自分が書いた文章やChatGPTが生成した文章を読み上げてもらうことで、誤字脱字や不自然な表現、リズムなどを客観的に確認しやすくなります。
特に、プレゼンテーションやスピーチの原稿のチェックに有効です。 - • アクセシビリティの向上
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画面を見ることが難しい状況や、視覚情報よりも聴覚情報で理解を深めたい場合に、情報を得る手段として活用できます。
ChatGPTは、ユーザーのマイク入力を受け付けて音声で指示することもでき、さらにAIからの応答も音声で行う「会話モード」が強化されています。
このモードでは、ChatGPTが会話中にウェブ検索を行い、最新の情報に基づいて回答することも可能です。
これにより、よりスムーズで自然な対話が実現し、多岐にわたる質問やリクエストに対応できるようになっています。
音声読み上げ機能は、パソコンのウェブブラウザ版だけでなく、スマートフォンのアプリからも利用できます。
音声入力も可能なので、文字入力が苦手な人や、より手軽にAIとコミュニケーションを取りたい人にとって非常に便利な機能と言えるでしょう。
プロジェクト機能:会話やファイルをテーマごとに整理できる。
ChatGPTの「プロジェクト機能」は、会話や関連するファイルをテーマや目的ごとに整理するための機能です。
まるでパソコンでフォルダーを使ってファイルを整理するように、ChatGPT内でのやり取りを特定のプロジェクトに紐付けて管理できます。
この機能を使うと、以下のようなメリットがあります。
- 会話やファイルの整理整頓
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これまでバラバラになりがちだったチャット履歴やアップロードしたファイルを、ウェブサイトの修正プロジェクトや特定のクライアントに関するプロジェクトなど、テーマごとにまとめておくことができます。
これにより、目的の情報を見つけやすくなり、作業スペースがすっきりとします。
- AIへの指示のパーソナライズ
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プロジェクトごとに、AIへの具体的な指示(プロンプト)や参考資料を事前に設定しておくことが可能です。
例えば、英語翻訳のプロジェクトであれば、専門用語の単語帳(CSVファイルなど)をアップロードしたり、「常に自然な英語に翻訳してください」といった指示を設定したりできます。
これにより、毎回同じ指示を入力する手間が省け、AIがそのプロジェクトの文脈に合わせて一貫性のある回答をしてくれるようになります。
- チームでの情報共有と効率化
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チームや組織でChatGPTを利用している場合、この機能は特に便利です。
プロジェクトごとにファイルや指示を共有できるため、チームメンバー全員が同じ情報源とAIの挙動に基づいて作業を進めることができます。例えば、顧客ごとのプロジェクトを作り、その顧客に関する情報を一箇所に集めておくことで、最適な提案のアイデアをAIに出してもらうといった活用が可能です。
- より深い情報収集と分析
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プロジェクト内で「Deep Research(ディープリサーチ)」のような他の機能と連携させることもできます。
これにより、プロジェクトにアップロードされた資料とインターネット上の最新情報を組み合わせて、
「引用付きの詳細なレポートを生成する」といった複雑なタスクも効率的に行えます。
この機能は、ChatGPTの左側にあるサイドバーにプロジェクトとして表示され、ファイル管理のような感覚で手軽に利用できます。
音声入力や音声読み上げ、モデルの切り替えといった他の機能も、各プロジェクト内で活用することが可能です。
このように、プロジェクト機能は、散らかりがちな情報や会話を整理し、AIの応答をより目的に合わせてパーソナライズすることで、業務や学習の効率を大幅に向上させます。
タスク機能:定期的な依頼を自動で実行
ChatGPTのタスク機能とは、毎日、毎週、毎月など定期的に実行したい指示を保存し、自動で実行できる機能です。
この機能は、設定したタスクの完了時にスマートフォンやデスクトップへの通知を設定することも可能です。
主な特徴と使い方、利用可能なモデルや制限は以下の通りです。
- 機能の概要
- 特定の指示を、設定したスケジュール(毎日、毎週、毎月など)で自動的に実行できます。
- 例えば、「毎朝8時に株式情報のニュースを5つ取得して通知する」といった指示を保存できます。
- これにより、ChatGPTがパーソナルな情報収集やルーティンタスクの自動化をサポートし、まるでChatGPTからの「メルマガ」のように便利に活用できます。
- 使い方
- 「スケジュールを登録する」といった明示的なボタンがあるわけではなく、AIに直接指示を出すことでタスクを登録します。
- 例えば、「毎日朝8時に東京の天気を教えて」「毎週月曜日にAI関連メディアから最新ニュースを取得して」といった形で指示します。
- 登録後、タスクの内容を確認し、必要であれば言語設定(例:英語から日本語へ)などを修正して保存できます。
- 過去に設定したタスクは、画面左下の自身のアイコンをクリックし、設定内の「スケジュール」から「管理する」を選択することで確認・管理できます。
- 利用可能なモデル
- 以前は「GPT-4o with tasks」というモデルに搭載されていましたが、現在は廃止されており、o3モデルとo4-miniモデルでタスク機能が利用可能です。
- 制限事項
- 一度に設定できるタスクの数や、1時間内に実行できるタスクの回数には制限があります。
- PDFや音声ファイルをタスクに取り込むことはできません。
このタスク機能を活用することで、情報収集の手間を省き、より効率的に時間を使えるようになります。
パーソナライズ:好みや使い方を覚えてもらえる設定
ChatGPTのパーソナライズ機能は、ユーザーの好みや使い方を記憶し、ChatGPTの振る舞いをユーザーに合わせて調整できる機能です。
これにより、ChatGPTを自分好みにカスタマイズし、より関連性の高い回答を得ることができます。
この機能には主に以下の要素が含まれます。
- カスタム指示(Custom Instructions)
- ユーザーが事前に設定した指示(プロンプト)をChatGPTに記憶させ、今後のすべてのチャットでその指示に従わせることができます。
- 例えば、「小学生でも分かるように説明する」といった言葉遣いや、「文章は短めに、要点だけをまとめる」といった出力形式を事前に設定することが可能です。
- これにより、毎回同じ指示を繰り返す手間が省け、一貫性のある回答を効率的に得られます。
- 記憶(Memory)
- ChatGPTが過去の会話内容を自動的に記憶する機能です。
- ユーザーの名前や住所、特定の趣味、YouTubeのチャンネル登録者数などの情報を一度伝えると、それ以降のチャットでもその情報を踏まえた上で応答してくれます。
- この記憶はチャットルームを跨いで保持されるため、毎回同じ情報を伝え直す必要がありません。
- ただし、全ての記憶を保持するため、場合によっては情報が混在して混乱を招く可能性もあります。そのため、不要な記憶は管理画面で削除するか、基本的にはオフにしておくことも推奨されます。
- 記録モード(Recording Mode)
- これは、音声入力の記憶を保持するかどうかを設定する機能で、記憶機能と同様に必要に応じてオン/オフを切り替えられます。
アクセス方法
これらの機能は、ChatGPTの画面左下にあるユーザーアイコンをクリックし、「設定」の中から「パーソナライズ」を選択することでアクセスできます。
【利用モデルとメリット・注意点】
- 無料版のChatGPTでも、カスタム指示と記憶機能の一部が利用可能です。
- AIのモデル性能が向上する中で、ユーザー自身の状況や文脈をAIが理解することは、より質の高い、パーソナライズされた回答を得る上で非常に重要です。
この機能は、そのための大きなメリットといえます。 - 一方で、すべての記憶を保持することで、ビジネスなどの特定の用途では情報が散乱し、かえって邪魔に感じられる場合もあります。
こうした工夫を少しずつ取り入れることで、自分だけの頼れるパートナーに近づいていきます。
まとめ
ChatGPTを使い始める第一歩は「アカウント作成」。
そのうえで、プライバシー設定やモデルの選び方を理解しておくと、安心して活用できます。
最初のひと工夫で快適さは大きく変わります。
ぜひ今日から、自分に合った設定を整えてみてください。

